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英語上達のコツ

2008年6月2日月曜日

#3 一日30分英語のニュースを聞く

そもそも英語と言ってもフォーマルな英語とインフォーマルな英語の2種類があります。ニュースの英語はフォーマルな英語の典型で、テレビドラマ『フレンズ』に出てくるような英語はインフォーマルの典型です。インフォーマルな英語の方がかっこよく見えて、ついつい使ってみたくなりますが、まず習得すべきはフォーマルな英語の方です。
フォーマルな英語は英語の土台で、口語表現はその上にあるものです。ですから土台ができていないうちに口語を身に付けるのは難しいのです。

口語表現は、その土地の文化がより濃く関わっているので、国や町のことをよく知らないと聞き取りや理解ができないことも出てきます。
日本語でいえば、外国人が日本語学校で言葉を学んでも、大阪で「おおきに」「まいど」と言われて理解できないようなものですがニュースであればわかりやすいと思います。テレビのニュースとバラエティー番組を比較してみるとその難易度がおわかりになると思います。
特に英語のスキルを就職に生かしたい人、TOEICでハイスコアをねらう人は、フォーマルな英語に力を入れるのが正攻法です。
そのためにはカナダのバンクーバーであれば、AMラジオ局「ニュース1130」(1130mhz)のような、ひっきりなしにニュースが流れるラジオ局にチューニングを合わせて1日30分は聞くことです。その他、英語圏の各都市にある放送局でニュースを常時やっているところがあれば最高です。またインターネットならば、この「ニュース1130」(http://www.news1130.com/)のほかにも、CNN(アメリカ)、BBC(イギリス)、CBC(カナダ)などのニュースも視聴できますから、多いに利用してもらいたいものです。そして最初は何もわからなくても次第に内容が交通情報だったり、天気予報だったり、時刻であったりすることがわかってきます。これもパターンがあるのでその形式になれていくことも上達のプロセスです。これを3ヶ月間から半年やれば必ずTOEICのリスニングの点数が飛躍的に伸びます。またバンクーバーのAM局、NEWS1130の場合はインターネット上のhttp://www.news1130.com/音声のみならず、文字でもニュースが読めますからリーディングの勉強にもなります。また留学をする人は国内でAMポータブルラジオを購入して行かれると便利です。FM放送は海外と国内では周波数が違うので気をつけなければなりません。短いコマーシャルのディクテーションもリスニング能力を高めてくれます。

2008年4月14日月曜日

#2 英語はお腹から声を出せ

ネイティブスピーカーに英語が通じないという悩みをよく聞きます。しかし私の見たところ、多くの場合は発音が問題なのではなく、それ以前に声が相手に聞こえていないのです。そこで問題になるのは発声方法ですが、日本人がのどから声を出すのに対して、英語のネイティブスピーカーはお腹から声を出しています。
複式発声といえば、カナダのレストランでこんなことに気づきました。店内には音楽や雑音があふれていましたが、その騒がしさのなかでも、英語で会話する声は、低くしっかりと響き渡っていたのです。お腹全体を響かせる英語の発声では、たとえ大声でなくても広い空間を振動させるのに十分だというわけです。

では私たち日本人の「のど出し英語」ではどうでしょうか。
カナダでうちの英語学校に通う日本人学生を中華料理を食べに連れて行って実験をしました。学生が普段通り、のどからの発声で " Excuse me" と言いましたが、かなり騒がしいところなので、なかなかウェイターの耳に届きません。のどをつまらせて" Excuse me!"と大きな声で言ってもだめでした。結局ウェイターの関心を引くまでに16回もかかったのです。「やっぱりサミーさん、お腹から出さなくてはならないんですね」さすがに学生も実感したようです。のどからの発声ということでは、こんな場面をよく見かけます。日本で暮らすネイティブスピーカーの人が、のどからささやくような声で「すみませーん!」と言っているのです。日本人と同じように発声をしようと、ことさらにのどを意識しているのでしょう。ところが英語は複式発声でお腹から声を出すので大声で話さなくてもお腹と胸が共鳴して響いて聞こえます。

ギターを例に取ってみましょう。
エレキギターはアンプにつながなければ音が出ませんが、ボディを響かせるアコースティックギターなら、弾いただけで音が出ます。
のどからの発声ではマイクが必要。複式発声ならばそのままで聞こえるわけです。
複式発声の感覚をつかむためには、剣道で「面!」と叫ぶときを想像してもらうと良いでしょう。のどから「メーン」なんて言わないですね。必ずお腹からです。

日頃こうしたことを意識している私が、日本人の集会に行った時に、複式発声で勢い良く「すいません!」と言ったら、周り中の人達が振り返ってしまいました。少々気まずい思いをしましたが、ともあれ英語はお腹から。さあ始めてみましょう。

2008年1月22日火曜日

#1 イチロー vs 新庄

イチロー選手タイプと新庄選手タイプ、君ならどちらに憧れる?
こう聞くと、英語学校の学生たちは、たいてい「イチロー」と答えます。どちらも格好いいけれど、新庄はちょっと軽い感じがして、イチローは無口でストイックな雰囲気が良いというわけです。「男は黙ってサッポロビール」なんてコマーシャルが昔ありましたけど、イチローはまさにそのタイプですね。
ではイチロータイプと新庄タイプ、どちらが英語が上手くなると思いますか?
すると皆、「新庄」と答えます。控えめなのは日本人の美徳です。英語学習でも控えめな態度が良いと錯覚しがちな日本人ですが、無口で英語が上手くなるとはだれも思っていません。
女性だったら、映画『サムライ』のヒロイン・小雪さんと和田アキ子さんが好対照です。おとなしい小雪さんスタイルに憧れても、英語の上達ではおしゃべりな和田アキ子さんの姿勢に軍パイが上がります。

ところが現実に英語を学ぶ日本人学生の姿はどうでしょう。
海外の英語学校には、日本からはもちろん韓国、中国、中南米、ヨーロッパとさまざまな国の人が勉強に来ています。そのなかで日本人の学生を集めて質問しました。
「クラスで一番発言しているのは日本人?」
「いいえ、メキシコやブラジル、韓国の人たちです」
「じゃあ、英語力は彼らの方が上なの?」
「いや、そんなことはないです。でも彼らはつまらないことでも何でも質問しています」
一方、日本人の学生たちは、質問をするのを恥ずかしく思ったり、頭で文法を組み立てているうちに、話すチャンスを逃しているのです。

英語の使い手として羽ばたくために
幼稚園生が読む絵本に『はらぺこあおむし(Very Hungry Caterpillar)』があります。お腹をすかせた青虫が、次々と食べ物を食べてお腹がいっぱいになるとサナギになり、最終的にはきれいな蝶々になるお話です。その絵本を学生に見せながら私はこう聞きます。
「蝶々をどう形容するの?」
「ビューティフル」
「毛虫は?」
「アグリー(醜い)」

「その醜い毛虫が蝶々になるでしょ?きれいな蝶々は、英語がペラペラになった皆さんの姿だと思ってみませんか?きれいな蝶々だったら、プライドを持つのもわかる。でも成長過程の青虫がきれいでないのなら、『つまらない質問は恥かしい』なんていうプライドは邪魔になるだけ。だからそんなプライドは捨てていいんじゃないの?」

青虫が来る日も来る日も食べ続けた後、サナギになるように、英語の勉強も毎日続けていくと、ある時金縛りに遭(あ)ったように「もう英語なんて嫌だ!」という時期が来ます。でもそれに耐え抜いて英語を学んでいけば蝶々になるのです。 いったん蝶々になればイチロー、小雪を演じればいいのです。そのときにはあなたはもう英語を使いこなせる達人になっているはずです。 英語は学問ではなく生活の道具です。英語圏で育った人がだれでも英語が話せるように、頭で学ぶよりも、使って使って体で覚えていくものです。
だからとにかく英語を使いましょう。イチローよりも新庄、小雪さんよりも和田アキ子です!